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【映画DVD】スカイ・クロラ レビュー

歯を磨いた直後に甘いものを食べる者です。
スカイ・クロラのブルーレイ版を観たので感想を。

●スカイ・クロラ
「キルドレ」と呼ばれる”特別な”子供達がいる。
彼らはみな戦闘機に乗り、管理された戦争を空で演じる。
そこには永遠の命がもたらす変わることのない日常があった。

(前略)
「私は、今を生きる若い人たちに向けて、何かを言ってあげたいという思いを、強く抱くようになりました。 」
(中略)
「僕はこの映画を通して、今を生きる若者たちに、声高に叫ぶ空虚な正義や、紋切り型の励ましではなく、 静かだけれど確かな、真実の希望を伝えたいのです。 」
【公式HP 押井守メッセージより】

●感想
精神論映画。
まさかそっち系とは思っていなかったので、驚いた。
軍事オタクで、雷轟みたいな空戦モノを書いてる押井さんが監督をした空戦映画という前情報だけで見ていた。
まぁまぁの映画だった。
映像は綺麗。
テンポも悪くなく、よくまとまった映画だった。
特別オススメはしないが、一度見てみてもいいかも。
原作を読んでみたくなった。
というより、ゲーム版をやりたくなった。そういう意味でレアな映画かも。
予告編に「キルドレである意味がやっと分かった」というような台詞があったようだが、キルドレを題材にしたいろいろな主張を期待すると拍子抜けするかも。
だが、それが逆に鬱陶しくなくて良かった。むしろ、敢えて主張していないのだろう。
上で紹介した押井監督の言う『伝えたいこと』自体が、カタルシスを伴う主張ではないので、「気持ちいい」とか「楽しい」という感じの映画ではない。
前情報なしに見たほうが楽しめると思う。何も調べず、ただ見た後で、公式サイトなどを見て、もう一度見直すのが一番楽しめる。

キャラクターデザインの西尾氏の絵(…というより、西尾氏の草薙顔。目が怖い。)が、あまり得意ではないので、あの絵でラブシーンをやられるとちょっと辛かった。
草薙を娼婦の人ぐらいかわいい目にしてくれたらいいのに…。でも重みがなくなるかなぁ。。。


という感じで、情報収集なしで観るなら (4.0 / 5.0) って感じの評価でしょうか。
前情報を集めちゃってからなら (3.0 / 5.0) という感じがします。
観たあとに考えないと十分に味わえない映画です。
エンタテインメントを期待すると、ちょっとガッカリするかも。


イチバンの収穫は公式ページにあるコーナー「押井語録」を読めた事かもしれない(笑)




公式サイトの面白いコーナーも紹介。
●押井語録
http://sky.crawlers.jp/tsushin/goroku/

(以下、上記サイトから一部引用)
「辛い体験から立ち直るのは難しい。耐える術を覚えるだけ。」
「悩みは誰も解決してくれない。自分で獲得したものだけが人生。」
「何者かになるということは、世の中に対して確固としたリアクションを起こす人間になるということ」

「生き抜く大変さというのは、説明のつかない、不合理なものによって決定されている」
「たとえ転んでも二回転半一回捻りくらいで起き上がって見せるのが僕のいいところ」
「重要なのは、何者でもない自分を知り、社会に出て生きるための「動機」、大人になるための「動機」を見出すこと」
「人生は一度きりではない、数打ちゃ当たる」
「どうやったら生きられるか、あれこれ想像するより、とりあえず生きてみる」
「紋切り型の励ましではなく、静かだけれど確かな真実の希望を伝えたい」
「僕が描きたいのは、答えなんかない、ということ」
「「現実逃避」が人間形成に役立つこともある」
「辛い体験から立ち直るのは難しい。耐える術を覚えるだけ。」
「あるがままの自分だからこそ、自分で自分を作るしかない」
「人生は辛いもの。でも時々良いことがある。相対的に、生きることは捨てたもんじゃない。」
「悩みは誰も解決してくれない。自分で獲得したものだけが人生。」
「何者かになるということは、世の中に対して確固としたリアクションを起こす人間になるということ」

「自分から溢れ出るものがあれば、安全な道を探す前に、動き出していなきゃおかしい」
「僕にとって、『虚構』は『現実』に比べて、なんら価値の劣るものではない」
「ある種のものは、ないことでしか表現できず、連想させることでしか、感じさせることができない」
「紋切り型の励ましではなく、静かだけれど確かな真実の希望を伝えたい」
「僕が描きたいのは、答えなんかない、ということ」
「自分の言葉にこだわることはない。言葉なら、この世界にあふれている」
「何者かになるということは、世の中に対して確固としたリアクションを起こす人間になるということ」


●連載漫画「空を這いずる者たち」
 http://sky.crawlers.jp/tsushin/manga/

さらりと読める(量は多いけど)制作エピソードマンガです。
大丈夫なの?ってぐらい、押井監督への皮肉がたっぷり詰まってます(笑)
「世界はそれを監督と呼ぶんだぜ」とかwww


(以下、ネタバレを含む詳細なレビューへ)



●よかった点
・オープニングの空戦->カメラが違う方向へ->タイトル表示という演出は好き
・空戦(非戦闘時の飛行含む)映像の臨場感は格別。引きとアップ、一人称視点の割合、組み合わせ方が上手いんだなぁ。
・「心をいつもどこに置き忘れてるの」という台詞に答えず、女が自分で推測する展開が良い。「でも、私は空なのかなぁって、だったらいいのになぁって、そう思ってた。」
・整備士の「どうだった?」という台詞を娼館へ行ったシーンの次に持ってくるという演出。
・右半分に格納庫の入り口、中には娘というシーンで、入り口横の壁にもたれている主人公。中に入ると思いきや、横にもたれかかる草薙。というシーンが好き。その後、弱音をさらりと吐露するシーンの印象を強めてくれる。
・機密事項満載のはずのハンガー内で記念撮影、ニュースに作戦の詳細が漏れているという皮肉。
・戦争について、「なんかゲームみたいね」というエキストラ(民間人)の台詞に対し、別のエキストラが「戦争は醜いものです」と矢継ぎ早に答える皮肉。
・外出中に敵発見->今から戻っても間に合わない->道中、知りあいの「大丈夫なの?」という台詞に「もうとっくにやられてる」という時間の流れを感じられる演出がいい。
・時計塔(巨大ビル)の上空を飛ぶ大連隊とか綺麗。
・被弾後、爆撃機に突撃するという演出も、必死さが出ていい。
・爆発/火炎のエフェクト(色)がすごくリアルでかつ綺麗。
・自殺しようとしていた事実を、「そんなに死にたければ死ねばいいじゃない」という出て行くキャラの捨て台詞と、手に銃を持っていた事実(銃からのフレーム開始)で表現するのは綺麗。
・ティーチャーというネーミング。
・土岐野役の谷原章介の声と演技がすごく良かった。
・『それでもボクはやってない』といい、加瀬亮(函南)はいい演技をするなぁ。

●悪かった点
・予告編や公式サイトで公開されている以上の得るものがない映画。何もしらない状態で見るべきなのに情報を出しすぎている。映画はそのつもりで作られている気がする。
・CG(?)の地表&樹木がオモチャ(ジオラマ)っぽかった。
・最後に『ファーザー』という台詞を使うなら、整備士を『ママ』と呼ばない方が良かった。それならママは草薙だろう。
・犬がイマイチ。違う生き物でいて、魅力的でもない。犬がおびえるアニメーションとか酷い。
・母と娘が手をつなぐシーンで、スロー+ブルームはやりすぎ。
・「きっとぶっ殺してやりたくなるぜ」という自分の質問を他人が答えるという台詞を、質問者に似た声のキャラがしゃべるので、一瞬別キャラかどうか判別できない。
・「あなたになったから」の後にもっと間が欲しかった。衝撃的な台詞なのに、間をおかない為に、台詞が軽くなっている。
・キルドレ達が自分の存在をどう納得しているのか不完全なまま終わっている。あえて答えを作らなかった?答えがないのが真実?諦めて溺れるのが真実??
・抱き合って泣き崩れる草薙の顔。
・最後の空戦の最中に、函南の心境の移り変わり(決意)があっても良かったのではないか。それにあわせてBGMの変化があっても良かったと思う。


●その他
・テレビがヘボすぎたのか(?)ブルーレイ版である意味はあまりありませんでした。全体的にぼやっとしたエフェクトがかかってる映像が多いからか?
・アルベール・カミュなんて知りませんでした。
・序盤、草薙との会話を終えて、函南(カンナミ)が自室に向かうシーン。最初から影が窓の明かりからはみ出ているのはおかしくない?CGとして影を作っているからか??
・マッチを折るのではなく、マッチを捨てるのが癖だと思ってました。
・推進式(プロペラが機体の後方についている)の飛行機があることを知りませんでした…。プロペラより前に機銃を装備できるなどの利点があるとか。
 脱出の際、乗組員が危険になることや、主翼についた氷などがあたる可能性、冷却性能などの観点から、今は牽引式(前方にプロペラ)が主流になっているようですね。
 機銃はプロペラと同期させるそうな。

●好きな台詞
・「『いる』か『いない』か、人の状態はこの2つしかない。」
・「でも、私は空なのかなぁって、だったらいいのになぁって、そう思ってた。」
・「でも、食べてもいい材料で作ってるでしょ?」
・「頭を下げてお願いする気はないが、友人としての精一杯の忠告だ。」

草「あたしたち、どこの誰と戦ってると思う?」
函「さぁ?考えた事もない。」
草「殺し合いをしてるのに?」
函「仕事だよ?どんなビジネスだって同じことさ。相手を押しのけて、利益を上げた方が勝ちなんだ。」
函「普通の企業に比べたら、僕たちのやってる事なんて、非効率で回顧的なゲームに過ぎない。」
草「そう。ゲームだから合法的に殺すことも、殺されることもできる。」
函「面白い発想だね。」
草「面白い?」
草「戦争はどんな時代も消滅した事はない。それは人間にとって、その現実味がいつでも重要だったから。」
草「同じ時代に、今もどこかで誰かが戦っているという現実感が、人間社会のシステムに不可欠な要素だから。」
草「そしてそれは、絶対にウソでは作れない。」
草「戦争がどんなものなのか、歴史の教科書に載っている昔話だけでは不十分なのよ。」
草「本当に死んでいく人間がいて、それが報道されて、その悲惨さを見せ付けなければ、平和を維持していけない。平和の意味さえ認識できなくなる。」
草「空の上で殺し合いをしなければ、生きていることを実感できない私たちのようにね。」

草「そして、あたし達の戦争は決して終わってはいけないゲームである以上、そこにはルールが必要になる。」
草「例えば、絶対に勝てない敵の存在。」
函「それが…ティーチャー…。」



いつも同じ道でも、違うところを踏んで歩くことができる。
いつも同じ道だからって、景色は同じじゃない。
それだけではいけないのか。
それだけの事だから、いけないのか。

いつも同じ道だからって、景色は同じじゃない。
それだけじゃいけないのか。


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2007年4月からゲーム業界の大手某社で働き始めた管理人 ねこきき が日々思うことの記録。業界に対する話や最先端技術的の話、プログラム話などをダラダラと書いています。

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